中・高生のみなさんへ

セックス,その前に

卵子と精子が出会う場、性交渉(セックス)について考えてみましょう。 性交渉の目的は人それぞれです。でも、性交渉を行うなら絶対忘れてはいけないことが2つあります。一つは、“あなたの心やからだが傷つく可能性があること”、もう一つは妊娠する可能性がある行為だということです。

“もしかしたら病気に”
たった 1回の性交渉でも、それから病気がうつって(感染症)、その後赤ちゃんができにくくなったり、重い病気を一生かかえたりするかもしれません。

“もし妊娠したら・・・”
・産めるの?、育てられるの?
・産めないとしたら・・・どうするの?、その後どうなっちゃうの?
・お金は?、親になんて言う?、学校は?、友達は?
毎月来ていた生理が来なくなったら、ひょっとしたら妊娠のサインかもしれません。できるだけ早く信頼できる大人に相談しましょう。
自分や相手のこころとからだを大切にするなら、性交渉する前によく考え準備をしましょう。あなたを大切に想う人なら、あなたが嫌と言えばそれを大切にしてくれるはずです。

「プライベートゾーン」を知っていますか?「プライベートゾーン」とは水着で隠れる部分と唇のことを言います。「プライベートゾーン」をむやみに見ない、見せない、触らない、触らせない。人との関わり方でのコツの一つです。

性交渉、あるいは妊娠、出産・・・、

「する」?、「しない」?、するとしたらそれは「いつ」?
人それぞれですが、どんな場合でも自分でよく考えて行動することが大切です。
そして、もし困ったときは勇気をもって周囲に助けを求めましょう。

コラム:若年妊娠の現状

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国の人口動態調査によると、未成年の母親からの年間出生数は14,128(平成29年)。一方、未成年の母親での年間人工妊娠中絶数は9,898件(平成29年度)に及びます(中学生の場合の85%、高校生の場合の60%くらい)。

29年度
妊娠中断
平成29年度
出生
合計
参考)
中断率
(参考)
14歳以下 218 37 255 85%
15〜19歳 13,910 9,861 23,771 59%
未成年 14,128 9,898 24,026
(厚生労働省『2017 年度衛生行政報告例』)