いのちの誕生のしくみ:小学生のみなさんへ
ヒトってどうやって生まれてくるのでしょう? あなたや、まわりの人たちはどうやって生まれてきたのでしょう? 赤ちゃんとお母さんがにているのは、お母さんから生まれたから? お父さんにもにてる? どうしてでしょう?
お母さんの「たね」とお父さんの「たね」から新しいいのちが生まれます。 お母さんの「たね」は毎月おなかの中にぽこっと飛び出す「卵子」です。 お父さんの「たね」は「精子」です。 1つの「卵子」と1つの「精子」が出会って、いのちのもと(受精卵)になります。小さないのちの誕生の瞬間(妊娠)です。 でも・・・その小さないのち、生まれてくるかまだ分かりません。 ここからたくさんのことを乗り越えていかなければいけないのです。
いのちのもと(受精卵)の半分くらいは、お母さんが妊娠に気づく前に消えてしまいます。 お母さんが妊娠に気づいた後も、15%くらいは小さないのちのまま育つことができません(流産) お母さんのおなかの中でなくなってしまう赤ちゃんもいます(死産) みんなが元気な赤ちゃんではなく、具合が悪いこともあります 赤ちゃんが元気でも、お母さんが病気になることもあります。
いよいよ出産!出産はなかなか大変です。赤ちゃんが誕生するまで初めての出産だと平均15時間もかかります。 そう、元気な赤ちゃんも、病気の赤ちゃんも、さまざまな困難を乗り越えて生まれてくるのです。
今、これを読んでいるあなたも、周りにいる人たちも、もとはみんなたった一つの受精卵という細胞だったのです。そこから長い長い道のりをへて、この世界に生まれてきました。そう考えると、自分も、周りの人も、みんな大切な存在に思えてきませんか?