おとなカップルのみなさんへ

年齢で変わる!?妊娠のしやすさ

日本では全体として高齢妊娠・出産が増加していることは御存じでしょう。高齢になると何となく妊娠しにくい状況になることも知識として有している一方、閉経するまでは不妊治療でどうにか妊娠・出産が可能と考えている女性も少なくありません。さまざまな社会的状況の中で結婚年齢が高齢化しているため、妊娠したときには30代後半になっている方も少なくないでしょう。30代後半でも、自然妊娠する女性もいれば、不妊治療を何度受けても妊娠できない女性も少なくないのです。そして年齢を重ねれば重ねるほど、子供を授かる可能性は間違いなく低下します。通常の性行為があり、1年以上自然妊娠ができないときは、現在では産婦人科を受診することが多いのですが、高齢であれば治療として体外受精の行われることが多いでしょう。しかし、40代の妊娠率はわずか10%程度にすぎません(ただし妊娠する可能性は、個人によって、あるいは夫婦の組み合わせによっても違います)。妊娠しても、およそ1/4は流産してしまいます。高齢での出産は、大量出血や早産の危険性も高いことも指摘されています。子供を希望される場合、夫婦そろって産婦人科を早めに受診されることを推奨します。