妊娠・出産を考えているカップルのみなさんへ

妊娠に備えて

left-girl

私、持病があって薬飲んでるんだけど、妊娠ってどうなのかなぁ。。。

そうなんだぁ。。。

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薬は、おなかの赤ちゃんに悪いって知り合いがみんな言うんだよねぇ〜

確かに、妊娠中に薬って飲まないほうがいい気がする。。。

left-girl

教えて〜!
せんせー!

妊娠に備えて

妊娠とお薬

持病があったり,お薬を使われている方が,妊娠についてご心配をかかえることはよくあります。ですが,ひとりひとり、病気もお薬の種類も,置かれている状況も違います。まずは,通院先の先生に率直に質問してみましょう。

その上で、必要ならもっと詳しく相談できる窓口もあります。
妊娠と薬相談センター

お薬で赤ちゃんに影響することが明らかなものもありますが,そうではないものもたくさんあります。お薬を服用している妊婦さんが,元気なお子さんを出産されることも多いのです。健やかにおなかの赤ちゃんを育むには,あなた自身が健やかであることが何より大切です。
正しい情報をもとに,どのようにするのが望ましいのか,きちんと考えておきましょう。

感染症対策(ワクチン)

感染症の中には,おなかの中の赤ちゃんに影響があるものがあります.二人が話している「風疹」は,その代表的なものの一つで,妊婦さんが風疹にかかると,おなかの中の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」という病気になる可能性があります.

あかちゃんが実際に病気があるのかはっきりしない場合も多く,感染した妊婦さんは大きな不安をかかえることになります。病気の子を産み育てるかもしれない,それなら早い段階で諦めようか・・・と思うこともあるかもしれません。

風疹の感染予防にはワクチン*がある程度有効です。また,みんなが高い抵抗力をもっていれば流行しないと言われています。妊婦さんだけでなく,社会みんなで抵抗力を持つことが大切なのです。
*風疹ワクチンは生ワクチンです。妊娠中の接種は控えましょう(ですが、もし妊娠中に接種しても,赤ちゃんに影響したという報告はありません)
妊娠中に注意が必要な感染症については,国立感染症研究所のホームページに詳しくのっています.

妊娠と生活習慣

妊娠に備えて健康的な食生活はもちろん重要です。アルコールやカフェインも適度にし,たばこは控えましょう。栄養素では,鉄分やカルシウムが不足しがちです。一方で,ビタミンAやヨウ素の過剰摂取にならないように注意しましょう。

赤ちゃんの神経系の発生に葉酸が重要な働きをします。葉酸は通常の食生活では十分量の摂取は困難なので、葉酸サプリメントでの摂取が推奨されています(2000年厚生省より)
高血糖は,赤ちゃんの発生や発育に影響を与えることがあります。糖尿病のある方は,特に気をつけましょう。

妊娠したら,水銀を多く含む魚介類の摂りすぎ,トキソプラズマの感染源となりうる生肉摂取や土いじりにも注意が必要です。
今のうちから、できる範囲で食事や生活習慣を見直してみましょう。