いのちの誕生の仕組み:中高生の皆さんへ
妊娠、そして出産。新しい生命が誕生するためには、さまざまな過程を経なければいけません。
たった 0.1mm の「卵子」と、もっと小さい「精子」。これが出会うこと(「受精」)で新しい生命のもとができます。
卵子は毎月、女性の卵巣から飛び出します(これを排卵、といいます)。一方、精子は男性の精巣で作られ、射精によって女性の腟内に入ったあと、子宮内を進んでいき、卵子が排卵される瞬間を卵管で待っています。一度に 2-3 億個の精子が射精されますが、卵子と出会い受精できるのはたった1つなのです。
卵子と精子が出会て(「受精」して)できる「受精卵」。最初は1つの細胞ですが、卵管の中で分裂を繰り返しながら子宮へ向かって移動します。子宮の内側にようやく根をおろす(「着床」)と妊娠成立になるのです。
このように妊娠が成立するまでには多くの過程が必要です。それらの一つでもうまくいかないと、妊娠できないのです。例えば卵子がうまく育たない、卵管がつまってしまっている、子宮内に到達できても着床できない、精子が作られない、射精ができないといったたくさんの理由があります。