
妊娠・出産を考えているカップルのみなさんへ
出生前検査、受ける?受けない?
私、もし妊娠したら、出生前検査を受けようと思うんだよね。
えー!!なんで検査受けるの!?
え、だって、受けた方が安心、って先輩ママに言われたよ?
安心、ってどういうこと?
お腹の中の赤ちゃんが病気かどうかを調べる検査でしょ?
病気だったらどうするの??
え、、?うーん、正直、そこまで考えてなかったな、、、
そんなんで検査を受けるなんて、信じられない!!
まぁまぁ、落ち着いて。出生前検査を受けるか受けないかを選ぶにあたっては、考えてほしいことたくさんあります。そして、選択にはそれぞれの人の価値観も関わってきます。だからこそ、出生前検査について、じっくり話あってみませんか?
「出生前検査」を受けたいと思う理由はなんでしょう?「安心したい」から?お腹の中の赤ちゃんについて知りたい、と思うのは普通のことです。誰もみな、元気な赤ちゃんが生まれてきてほしいですよね。では、もしもお腹の中の赤ちゃんの病気が分かったら・・・?育てられない?妊娠をやめる?やめられるの?
出生前検査は受けて終わり、ではありません。受けた時点からいろいろな事が始まります。赤ちゃんの病気がわかった場合「妊娠を継続しない」ことを考える・選択するカップルもいます。分かったまま妊娠を継続するカップルもいます。「出生前検査で陰性」でも他の病気を持つ赤ちゃんもいます。病気の赤ちゃんを育てるのは大変?その家族は幸せじゃない?病気の赤ちゃんには愛されて育てられる権利はないの?
私たちはこういったことを、検査を受ける前のカップルにぜひ考えて欲しいと思っています。命を授かる、親になる、ということの意味を。検査で赤ちゃんの病気の全てが分かるわけではありません。検査の精度は100%ではありません。「妊娠を継続しない」選択をすることも大変なことです。心も身体も傷つく女性もいます。検査の持つ意味や精度・限界を理解した上で受ける・受けないを考えてほしいと思っています。ぜひ日本医学会が認定する医療機関で「遺伝カウンセリング」を受け検査とその先について、一緒に考えてみませんか。
確かに、出生前検査のことについて
誰かと話したことなんてないよね
そうだね。なんか他の人と話をするような
話題じゃないように思ってたし、、。
そんなことはないですよ。人によって考え方がいろいろだからこそ、話をすることが大事だと私は思います。
はい!
じゃぁまず私から。正直、私は出生前検査を受けるのが
いいことだとは思えないんだ。
だって、検査の結果で赤ちゃんを産むか産まないかを
決めるってことでしょ?
そういうことになるのかな。
でも、赤ちゃんを授かるなら、健康なほうがいい、
っていうのは自然な望みだと思うんだよね。
それは確かにそうだね
その望みをかなえる方法があって、
実際にそれを使うことができるんだったら、
使ってもいいと思う。
でも、それを使ったとして、
お腹の赤ちゃんに異常がある、
ってわかったらどうするの?
、、、やっぱり、中絶する、
ってことになるのかな、、
だって、生まれた後に病気とか障害があるっていうのは
可哀そうだとは思わない?
病気や障害なんて、誰にでも起こることなのに、
そういう風に、それを理由にいのちを
選別するっていうのは、私は良くないと思う。
そもそも、お腹の赤ちゃんに
異常があるっていう理由で中絶していいの?

でも、もし障害がある子が生まれてきたら、
育てられる自信はないな。
それに、もし自分が先に死んだら
残されたその子はどうなるの?
実際に障害児を育てている人もたくさんいるわけだし、
初めから育てられないとか、生活していけない、
って決めつけなくてもいいと思うけどなぁ。
でも、やっぱりイメージとしては
障害をもって産まれて、
生活していくっていうのは、かわいそう、
って思っちゃうんだよね。
自分が健康だからかもしれないんだけど。
私は何人か障害を持って産まれてきた子や
生活してる方を知ってるけど、みんな元気だし、
その人なりに幸せを感じて生きてる、
っていうところはみんな一緒だよ。
確かに。障害を持って産まれた子って身近にいなかったから、
実際を知っているわけではないんだよね。
いま話をしてて思ったんだけど、出生前検査って、
生まれる前に障害を持って産まれてくることがわかれば、
あらかじめ準備ができるから、
そのために受ける検査、って考えることもできそうだね。
なるほど。そういう考え方もあるね。
私も出生前検査について知らないことが多いみたい。
お二人とも、話をしてみて自分とは違う考え方に触れることができたようですね。
出生前検査を希望する/しない、という選択は、
その人が置かれている状況や、価値観によって人それぞれです。
ですから、いい、わるい、と一概には決められない。
だからこそ大事なのは、出生前検査と、それに関するいろんな考え方があることを知ったうえで、
受けるかどうかを考えて決めることだと思います.
そして,自分とは違う考え方もあるということを
尊重することも大切ですね.